毛様体筋をやわらかく使う

毛様体筋とは

毛様体筋(もうようたいきん、musculus ciliaris)は眼球の中にある眼内筋の一つです。
水晶体の厚みを調節することでピントを合わせる働きをします。

毛様体筋の働きは副交感神経が関わります。
リラックスしていることがピントをうまく合わせるには大切です。

毛様体筋は副交感神経により調節されます

毛様体筋の機能不全

近くのものにピントを合わせるとき、毛様体筋は収縮します。
近くばかりを見続けていると、毛様体筋が緊張しっぱなしになります。
結果、筋肉は固くなり、血流が悪くなります。
水晶体も厚みが変わらないので柔軟性が低下します。

このような状態が続くと、いざ遠くを見ようとした時に
筋肉が伸びなかったり、水晶体の厚みが変わらず
ピントが合わせられません。

まずは毛様体筋をゆるめる

  1. 目を閉じましょう
  2. まぶたの裏を見ようとしてみてください
  3. イメージで地平線を見ようとしてみてください
  4. 2と3をゆっくり繰り返して、まぶたと地平線をゆっくり行き来してみてください

遠くを見た時に目がゆるむ感じ、近くを見た時に目にチカラが入る感じが分かるでしょうか?
そしてゆっくりと近く遠くにピントを少しずつずらしていくときの感覚を味わってみてください。

無駄なチカラを抜いていく

上記のワークを繰り返しながら
少しずつ近くを見るときの緊張感が少なくなるように心がけてみてください。

目の悪くなっている人は、緊張しすぎていることに気づいていないことが多いです。
ゆるんでいる、緊張しているの違いが分かってきたら
次は、「どれくらい」ゆるんでいる、緊張しているか?
ゼロイチではなく、グラデーションで感じられるように実践を重ねてください。

回数は考えなくてもよい

何回やればいいですか?何分やればいいですか?
質問をよく受けますが、答えはありません。

「疲れたら休んでください。」
「普段生活していて、目の疲れを感じた時にしてもいいです。」
とお伝えしています。

このワークで目がゆるむことは大事です。
もっと大事なのが、より少ないチカラで近くにピントを合わせられるようになることです。

ですので、感覚に注意を払うこと無く、雑に反復しても効果は得られないです。
脳は使えば使うほど発達し上手に効率的に働くようになります。
しかし、1回1回まっさらな気持ちで、感覚の変化、「違い」に注意を払わないと
ただその動作を繰り返すのがうまくなるだけで
動作の質はよくなりませんので
このワークをしたあとに目がすっきりするように取り組んでみてください。

視力の左右差がある人へ

このワークには続きがあります。
視力が片目だけ悪い、不同視の方に必須です。

オンライン、あるいは対面セッションを受けてくれた方だけにお伝えしています。
希望される方は問い合わせよりお伝えください。