目や視神経を休める

目の筋肉は脳・神経がコントロール

目を動かす筋肉(外眼筋)は視神経という脳から直接でる12対の神経の1つが支配しています。、
外眼筋は意識で動かせる筋肉でなので、それを司る視神経は運動神経に分類されます。

モノを見ているときには、マイクロサッケード(固視微動のひとつ)といって無意識的に微細な動きをすることで、モノを認識しています

静止網膜像の実験では、固視微動に同期させて視覚像を動かすことによって網膜像の変化をなくすと視知覚の消去(fading)が起こる

Yarbus, A. L. Eye Movements and Vision (Plenum, New York, 1967)

モノにピントを合わせる筋肉(毛様体筋)は脳神経である動眼神経のうちの副交感神経系の線維にコントロールされています。

目から入った光は脳で処理されます

網膜から視神経に入ったヒカリ情報は、電気信号に変換されます。
視交叉と呼ばれるところで、左右の目から入った電気信号を半分ずつ反対の脳に送ります。
とちゅう視床(外側膝状体)で情報を選り分け(どこに注意を向けるかに影響を受ける)
後頭葉(脳の後ろの方)にある視覚野に行き像を結びます。
そこから更に複数の連合野とよばれるところで視覚情報が分析されます。

処理された映像情報は連合野で分析されます

一次視覚野で処理された映像情報は、脳の各部分にある連合野と呼ばれるエリアで分析がされます。
連合野は記憶を司る海馬や、記憶と関連して情報の重要度(危険度)を判断する扁桃体とやり取りをしながら
最終的に反射的に体が反応したり、前頭連合野で理性的な判断がされます。

葉≒連合野

難しい話が続きましたが
お伝えしたいのは、目は目だけの問題ではなく
脳や自律神経、つまり全身との関わりを考える必要がありますよ。
ということです。

視神経系をリラックスする

  1. 楽な姿勢(あおむけでも構いません)になります。
  2. 手のひらをお椀のように凹ませ、目を閉じた瞼(まぶた)にかぶせます(瞼に手のひらが触れないように)。
  3. 指先が重なってもいいので、なるべく光が入らないようにしてください。
  4. 手のひらの温かさを感じながら、眼球の質感(大きさ、柔らかさ、温度など)を感じてみてください。
  5. 瞼の裏(脳が感じている)に何が見えるでしょうか?確かめてみてください。

光が入らない状態で
なにかチカチカした光や模様が見えているときは
脳や視神経系が興奮している証拠です。

脳・視神経がリラックスしていると
真っ暗、あるいは深い暗青色が見えてきます。

深呼吸をしたりしてリラックスする方法を探ってみてください。
オンラインレッスンのみでは特別なワークをお伝えしています。
ヒントは「目だけでなく全身のリラックス」です。