ピントをあわせないことをやってみる

ピントを合わせることは運動です

左右の目を使って1つのモノを見ることを両眼視といいます。
左右の目で同じものを見ていても、厳密には見える角度や距離が微妙に違います。
この違いを脳内で処理することで、モノを立体的に捉えることができます。

近くばかり見ている人は目を酷使しています

近くのものを見る時に、より目をしています。輻輳(ふくそう)といいます。
外眼筋(眼球の向きを変える筋肉)の中の、内眼筋という目を中心に向ける筋肉を使います。
それ以外にも毛様体筋を緊張させ、水晶体を調節し近くのものにピントを合わせます。

近くばかりを見続けるということは、内眼筋・毛様体筋を酷使し続けるということになります。

3D(立体視)画像

このような3D(立体視)画像を見たことはあるでしょうか?
左右2つの像を、目をうまく使うことで
真ん中で重なるように見ると立体的に見えるようになる画像です。

2種類のやり方があります。
①交差法:より目にすることで左右の像を重ねる
②平行法:より目の反対(左目で左の絵、右目で右の絵を見る感じ)をすることで、左右の像を重ねる方法

近視の人は、平行法が苦手です。
ひとつコツを掴むためのワークを紹介します。

ピントをあわせないワーク

  1. 目をつむってください
  2. うすーく、目を開けてください(半眼)
  3. その時、ものが2つにぶれて見えると思います。それが平行法の時の目の使い方です。
  4. 3がある程度つかめたら、2重にブレた像をゆっくり、1つにまとめてください
  5. 4のときに、目を内によせる筋肉を使っている感覚、ピントをあわせる感覚に注意を払って、
    できるだけ軽く小さなチカラでできるように数を重ねてください。

※慣れてきたら、目を開けたままピントを合わせたり、2重に見えるようにピントを合わせるのを辞めたりしてみてください。

大事なのは頑張らずゆっくり行うこと

近くばかりをみて、目をリキんで使っている、目の筋肉を酷使している方は
ピントを合わせないということが最初は難しいと思います。
慣れてくると、より目にしたり、ピントを合わせる時の労力
どれくらい自分が筋肉をつかっているかという感覚がつかめてきます。

そうすると、次はその労力を減らしていくことができます。

「自分が何をやっているかに気づけると、より上手にできるようになります」
あせらず、ゆっくり取り組んでみてください。